アロマテラピー検定・資格の認定、学術調査研究の実施

「みどり香るまちづくり」企画コンテスト

「みどり香るまち」通信 vol.15

平成21年度 環境大臣賞

石橋文化センター“憩いの森”基本構想 “文化と芸術の香りが漂う癒しの森”

企画者:公益財団法人久留米文化振興会/久留米造園建設業協同組合
企画場所:福岡県久留米市

文化と芸術と一緒に、植物の香りも楽しめます/園内に咲いたラベンダーとライラック (写真提供:(公財)久留米文化振興会) 文化と芸術と一緒に、植物の香りも楽しめます/園内に咲いたラベンダーとライラック (写真提供:(公財)久留米文化振興会)

 福岡県久留米市のほぼ中心地にある石橋文化センターは、バラやツバキなど四季折々の花が彩る広大な庭園を有し、石橋美術館をはじめ音楽ホールや図書館を備える複合文化施設です。この施設の芝生広場に、久留米市で盛んに生産されているクルメツツジ、ニオイバンマツリ(ジャスミンに似た芳香がある)などの樹木・草花を効果的に配置することで、ゆっくりと時間が過ごせる香り豊かな“癒しの森”を創造しようとしたのが本企画です。

 平成22 年3 月には隣接する「椿園」を主会場として、 「国際ツバキ会議」と「全国椿サミット」が開催されました。大会の開催に合わせて、クルメツツジやニオイバンマツリを多用したこの企画を実施・植栽し、「植木生産地 久留米」を全国にアピールしています。

 受賞企画の“癒しの森”について、(公財)久留米文化振興会総務課 中村重樹さんから「昨年3 月に完成し1 年が経った今、それぞれが元気に育ち、4月上旬以降、ライラック、ラベンダー、ニオイバンマツリなどが順々に花を咲かせ、芳香を届けてくれました」とのお知らせをいただきました。これら園内植物の維持管理は「ガーデンサポーター」という市民ボランティアの皆さんにご協力いただいているそうです。「既に100 名ほどの登録をいただき、月3 回ほど一緒に植物のお世話をしています。園内が広く、ボランティアの皆さんの力のみで賄うことはできませんが、大きな支えとなっており、今後も地域の皆さんと一緒に植物たちを育てていきたいと思います」と中村さん。また、「受賞企画の実行を機に古くなっていた子ども向け遊具を取り払い、意識して大人がゆったりと過ごせる広場へと変更したのですが、小学校の遠足でも利用される場所なので子どもも一緒に楽しめる場所となるようさらに検討し、より多くの方に親しんでいただける場所にしていきたい」との思いも伺うことができました。

 このセンターの植物たちの見頃は春~初夏とのこと。 “癒しの森”以外にも330 品種2,500 株ものバラが咲き誇っていたりと園内に見どころはたくさんあります。久留米はとんこつラーメン発祥の地で酒どころとしても有名です。福岡を訪れる際にはぜひ久留米にも足をのばし、“憩いの森”の香りとともに木陰でゆっくりとくつろげる、このセンターを訪れてみてはいかがでしょうか。(事務局)

アクセス

石橋文化センター:西鉄久留米駅より徒歩約10 分。