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「みどり香るまちづくり」企画コンテスト

「みどり香るまち」通信 vol.10

平成20年度 日本アロマ環境協会賞

自分たちの出した生ごみが生まれ変わる。「ハーブのかほりを楽しむ街を目指して」

企画者:橋南まちづくり委員会
企画場所:長野県飯田市

見事に花開いたラベンダー 見事に花開いたラベンダー

 長野県の飯田市の橋南地区は、市の中心の商業市街地です。平成13 年には、りんご並木が環境省のかおり風景100 選に選定されました。そのりんご並木と交差する全長600m、幅22m の中央分離帯の街路樹の足元にラベンダーを植えることで、街をラベンダーの色と香りで包み、街の活性化につなげることを企画しました。育成にあたっては、生ごみの分別収集で得られた堆肥を活用し、環境を配慮している点も評価され、受賞となりました。

咲いたラベンダーはクラフトでも大活躍。飯田ならではの水引を使った匂い袋 (写真提供:橋南まちづくり委員会) 咲いたラベンダーはクラフトでも大活躍。飯田ならではの水引を使った匂い袋 (写真提供:橋南まちづくり委員会)

 平成19 年度に組織された橋南まちづくり委員会は、「ハーブのかほりを楽しむ街を目指して」、計画的に取り組んできました。公民館活動でラベンダーについて学び、植えて、クラフトなどに活用し、近隣の先進地である池田町のラベンダー園への視察も行いました。ラベンダーを増やすために、挿し木にも挑戦しました。

 橋南まちづくり委員会会長の加藤尚弘さんは、 次のように語ります。「『みどり香るまちづくり』企画コンテストに応募し、日本アロマ環境協会から副賞として、ラベンダーを2,000 本贈呈されて、実施が加速しました」。受賞後の平成21 年4 月19 日には、参加者200 名で植樹祭を行い、ラベンダーには、植えた人の名札をつけ、皆さんに見守ってもらうようにしました。ひと月後の5 月下旬に咲き誇ったラベンダーの摘み取りを行いました。7 月下旬には、2 回目の花が見事に咲きました。
収穫後、公民館では、クラフトづくりの講習会を開き、ラベンダーのスティックや匂い袋、石けんをつくりました。地場産業の水引を取り入れた飯田ならではの匂い袋は、販売し、その収益を災害見舞などの募金にもあてました。

 公民館で、クラフトづくりを担当する松下啓子さんは、「ラベンダーの講座はいつも人気で、近隣地区からの参加も多いです。ラベンダーの香りに包まれ、手を動かしながら話に花が咲く。人と人がつながる場所ができつつあります」とうれしそうです。

 「この通りを訪れた皆さまが、春はりんご・サツキ・ドウダンツツジの花の香り、初夏はラベンダーの香り、秋にはキンモクセイと赤く実ったりんごの香りで季節を感じ、心を癒し、さわやかな気分になっていただける街を、地域の皆さんと一緒に創っていきたい」と加藤さん。劇作家の岸田國士さんが、「飯田の町に寄す」という詩の中で、「風にほやかなる町」と詠うような何時も香りが溢れるまちが実現する日は、近いようです。(事務局)

アクセス

長野県飯田市橋南地区:JR 飯田線飯田駅