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「みどり香るまちづくり」企画コンテスト

「みどり香るまち」通信 vol.5

平成19年度 環境大臣賞

稚内市恵北地区「香りとさえずりの杜」コミュニティガーデンづくり

企画者:稚内市歴史・まち研究会/稚内市恵北・増幌地区まちづくり委員会
企画場所:北海道稚内市

 稚内市の旧海軍大湊通信隊稚内分遣隊幕別送信所分庁舎跡地は、55年間、放置されていました。その場所に、ライラックやヘメロカリスといった「香りの樹木」と、ラズベリーやスモモなどの「実のなる樹木」を植えることで野鳥を集め、市民の憩いの場として再生しようという企画が評価され、環境大臣賞を受賞されました。

 植樹会と植花会が、5月17日と6月7日の2日に分けて行われ、延べ330名の参加がありました。また、8月に放映された日本テレビのドラマ『霧の火』の撮影地としても使われました。

 企画の中心となった稚内市歴史・まち研究会事務局長の西間敏幸さんから次のようなレポートが届きました。

旧海軍大湊通信隊稚内分遣隊幕別送信所分庁舎跡地と見事に実ったリンゴ 旧海軍大湊通信隊稚内分遣隊幕別送信所分庁舎跡地と見事に実ったリンゴ

 稚内市はロシアと国境を接するまちですが、羽田空港から稚内空港までは1時間55分、中部国際空港からは2時間、関西空港からは2時間10分ですので、そんなに遠いところではありません。この度、受賞した「香りとさえずりの杜」は、稚内空港から車で5分、距離にして5㎞のところです。

 1年目から「花リンゴ」が花を咲かせ、秋には1本の幹に30個程度のリンゴの実がなりました。感激!(野鳥のお裾分けをいただきました。)300株のラベンダーも、7月から9月上旬にかけて、花を咲かせてくれました(ここが今のところ日本最北端のラベンダー畑になるのではないでしょうか)。

 カッコウ、シュジュウカラ、ウグイスなどの野鳥たちも、集まってくれて、生演奏を楽しませてもらいました。  集まってほしくない動物たちも集まってきました。「エゾシカ」と「ヤチネズミ」です。エゾシカには、植樹した桜の枝を折られました。ヤチネズミは、桜の根元周りを齧る習性があるらしく、管理担当者を怒らせています(副賞として植樹した樹木には、防鼠ネットを取りつけております)。

 英国で始まった「フットパス」が、全道十数ヵ所にできておりますが、稚内空港を基点としたコースづくりを来年から行います。廃線になった天北線をフットパスコースにしていくものですが、4年後には「香りとさえずりの杜」と接続になります。稚内市では、多くの方々にお越しいただけるように、さまざまなイベントがありますので、ぜひお越しください。

 稚内市恵北・増幌地区まちづくり委員会事務局長の熊田要二さんは、「贈呈された樹木や花々を大切に手入れしています。地元の皆さまの応援があり、「香りとさえずりの杜」では、芋煮会、ちゃんちゃん焼やジンギスカンをしたり、地域の交流の場となっています。」と、楽しそうに話してくれました。

 歴史的にも重要な建築物が植物の香り包まれ、そこに野鳥だけでなく人も集い、語らいの場とな っています。(事務局)

アクセス

旧海軍大湊通信隊稚内分遣隊幕別送信所分庁舎跡地:稚内空港から車で5分