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アロマの研究・調査

健康|Health

マカダミアナッツオイルを使用したメタボリックシンドローム予備群へのアプローチ

キャリアオイルとして用いられるマカダミアナッツオイルにはパルミトレイン酸が多く含まれています。パルミトレイン酸の血中濃度が高くなるとインスリン感受性を高めることが報告されていて、悪玉コレステロール(LDL)値が低下したというデータもあります。マカダミアナッツオイルを皮膚に塗布した場合、塗布しない場合に比べて経口ブドウ糖負荷試験の血糖値が低下しました。パルミトレイン酸は、通常の食事から摂取できる量は極めて微量です。マカダミアナッツオイルを皮膚に塗布することにより、メタボリックシンドロームや糖尿病などの予備群へのアプローチが期待できます。

マカダミアナッツオイルによるトリートメント後の血糖値の変化

マカダミアナッツオイルによるトリートメント後の血糖値の変化

健常な女性7名に、マカダミアナッツオイル10mlを使用し、軽擦法を基本としたトリートメントを20分間行い、経口ブドウ糖負荷試験を行いました(※)。トリートメントを行わない場合に比較して、90分後の血糖値が有意に低下している結果が得られました。
※ブドウ糖75gを溶かした水を飲み、一定時間経過後に採血し血糖を測定する試験です。

皮膚からパルミトレイン酸が吸収される経路として考えられる仕組み

皮膚からパルミトレイン酸が吸収される経路として考えられる仕組み イメージ図    

マカダミアナッツオイル塗布後はパルミトレイン酸の血中濃度が増加しました。マカダミアナッツオイルを構成するトリグリセリドは、皮膚に塗布すると吸収の過程でリパーゼという酵素によりパルミトレイン酸などの脂肪酸と、グリセロールに分解されて血中に吸収されやすくなるため、パルミトレイン酸の血中濃度が高くなるのではないかと推測されます。

原著論文「マカダミアナッツオイルを使用したアロマテラピーの影響-メタボリックシンドローム予備軍へのアプローチ-.阪上未紀、前田和久、大場瑞枝、東城博雅、伊藤壽記.アロマテラピー学雑誌、Vol.14, No.1, 8-14, 2014」