その日に求めた香りが、
自分らしさを思い出させてくれる

仕事をするうえで大切にしているのは、毎回全力を尽くすことです。モデルのお仕事は、毎回違う場所に行き、初めてのスタッフさんとご一緒することも多いのですが、一度限りのご縁も常に大切にしたいと思っています。そんな日常的に変化の多い環境の中でも自分らしさを保つために、アロマやハーブは欠かせない存在です。その日のコンディションや仕事内容によって持ち歩く精油は入れ替えますが、必ず何かしら携帯していますね。どんな状況でも、アロマを嗅ぐことですっと自分らしさを取り戻すことができます。

知れば知るほど奥深い、アロマやハーブの世界

アロマやハーブの勉強を始めたのは、ラ・カスタを運営する会社に入ってからです。入社後、日常的にアロマやハーブのことを耳にするうちに興味をもち、アロマテラピー検定を受けました。その後、AEAJ認定アロマテラピーアドバイザー、アロマテラピーインストラクターの資格を取得し、現在アロマセラピスト資格を取得するための勉強を続けています。さらに、ハーブの資格も取得しました。アロマとハーブの両方を学んだことで、点と点の知識が線となって繋がることも多く、植物療法は本当に奥が深い世界だと感じています。

植物に関する知識が増えるほど、販売のお仕事の楽しさも深まってきています。特に、精油をお探しのお客さまとお話しする時間の楽しさは格別。プライベートなお話を聞かせていただきながら、それぞれの精油の背景や働きをお伝えし、お役に立てることは、販売員としてとても大きな喜びです。アロマやハーブについて深く学んだことは、商品の良さを改めて知ることに繋がり、より魅力的に感じられるようになりました。

自分を大切にしてトータルバランスを整える

実は、モデルの仕事を始めたばかりの頃は、無理なダイエットをして体調を崩したこともありました。また、周りのモデルさんと自分を必要以上に比較して、ストレスを溜めてしまったことも。でも、植物に関する知識を得たことで、誰かと自分を比べるよりも、「今の私、どうかな」と自分自身の日々のコンディションに目を向けられるようになりました。医薬品に頼りすぎず、アロマやハーブで、ある程度自分をコントロールできるようになったことはとても大きいです。例えば、「ストレスを感じてよく眠れない」といっても、「疲れすぎたから、バタンと倒れるようにぐっすり眠りたい」心境と、「穏やかに、明るい気持ちでゆったりと眠りにつきたい」心境では、ちょっと違いますよね。私は前者の時はクラリセージとラベンダーの精油をブレンドしますし、後者の時はオレンジとラベンダーの精油をブレンドします。自分の状態に注意深く目を向けることで、トータルバランスが崩れにくくなったと感じています。

飲むだけではないハーブティーの楽しさ

アロマだけでなく、ハーブも私の毎日には欠かせません。特にお茶として取り入れることが多いですね。ハーブを勉強したいと思ったきっかけは、ローズのハーブティーでした。一時期、PMS(月経前症候群)の症状が重かったのですが、生理前は毎日たくさん飲んでいたコーヒーの代わりにローズのハーブティーを飲むようにしたら症状が軽減されたんです。「ハーブって私には合っているのかもしれない」と感じ、一気に興味が湧きました。

最近は、透明なタンブラーにマロウブルーのハーブティーを入れて持ち歩くのにハマっています。マロウブルーはハーブティーにすると、淹れたては水色、時間が経つにつれ紫色に変化し、さらにレモン果汁を垂らすと優しいピンク色になります。その色の変化の美しさから「夜明けのハーブ」と呼ばれているのも、なんだかロマンチックでいいですよね。透明なタンブラーだと味わいだけでなく見た目の美しさも楽しむことができ、仕事先で一緒になった初対面の人と、それをきっかけにコミュニケーションが生まれることもあります。ハーブティーは飲んでくつろげるのももちろんですが、その美しさが視覚的にも疲れを癒してくれることがあり、大好きです。

心がゆったり満たされる、贅沢な日常

最近、オフに自宅の庭で黙々と畑仕事をする時間が楽しみのひとつです。ローズマリーやレモンバーム、カモミールやペパーミントなどを育てています。摘みたてのものをフレッシュハーブティーにすると、キリッと爽快な香りと新鮮な味わいがたまりません。畑にいると、雨が降る直前のしっとりとした風の匂い、春が訪れる前の光の柔らかさ、いつでも美味しい空気などに満たされて、心からリラックスできます。育てているハーブは、料理に使うこともあります。意外なのが、ハーブの勉強をしたことで、カレーの腕前が格段に上がったこと(笑)! 調合したスパイスを熱して香りを引き出すことで以前よりも一層、すごく美味しく作れるようになりましたね。私がハーブのことをよく話している影響で、最近は母も「どこどこのお店でクミンが安かったわ」なんて教えてくれるように。料理が楽しい、美味しいって、ちょっと大げさかもしれませんが、人生を豊かにすることだと思うようになりました。

誰かを想うことから生まれる植物のチカラ

私は、アロマとハーブに関する資格を取得した後にナチュラルビューティスタイリスト検定を受験しましたが、テキストを読んだその日から取り入れられる簡単な方法がたくさん書かれているところが、とてもいいなと感じました。特に「呼吸」に関する情報が面白かったです。アロマやハーブって、モノを揃えないと始められない一面がありますが、呼吸は、いつでもどこでも、何も持たずにできますよね。意識するだけで誰でも、リフレッシュとリラックスが同時にできる。心身のバランスを整える、というと特別なことに聞こえてしまいますが、実は、日々のちょっとした工夫で健やかに生きていけるんだなと気づきました。

私の祖母は、毎年花梨(カリン)を漬けていました。朝、部屋から出てくる時には化粧を済ませているような身ぎれいな人で、その祖母がよく、花梨(カリン)漬けを手や顔の肌にすり込んでいたんです。祖母は家族のためにお料理をする時間を大切にしていたので、市販のハンドクリームなどを使うことに抵抗があったのかもしれません。当時小学1年生くらいだった私に、「これを使うとお肌がすべすべになるから璃沙も使ったらいいよ」と勧めてくれました。使ってみると、子供ながらに肌がすべすべになることに驚いたことを印象深く覚えています。植物でできることって、いっぱいある。植物のチカラは、確かな変化をもたらす。その気づきは、現在になって確信に近いものになっています。