東京都練馬区光が丘にある「四季の香ローズガーデン」は、多くの方にバラの魅力を楽しんでもらえるようにと考えられたバラの香りをテーマにした庭園です。全国に有名なバラ園が多くあるなかで、他にはない特徴的なバラ園を作りたい。そんな思いからこの庭園作りはスタートしました。設計、工事、維持管理などの関係者が集まり、アイデアを出し合うなかで浮かんだのが、植栽するバラを香りの種類ごとに分けるという案でした。そして2015年に完成したのが、“ダマスク”“ティー”“フルーティー”“ブルー”“スパイシー”“ミルラ”の6種類の香りを楽しめる「四季の香ローズガーデン」です。

香りで区分けしたバラ園は全国でも珍しい。

来園者の様子を見ていると、バラの花にさまざまな種類の香りがあることを知って驚いている方も多く、園内のバラを嗅ぎ比べて、自分の好みの香りの花を探すなど、それぞれに楽しまれています。定期的にガーデン内の植物を使ってブーケや腕輪、ハーバリウムを作るイベントなども開催しています。2021年にはバラとハーブを楽しめるガーデンとしてさらに進化させていく予定です。ぜひ楽しみにしていただきたいと思います。

（「練馬区環境部みどり推進課 花とみどりの相談所」成瀬美奈子さん）

バラの香りを楽しむツアーなど さまざまなイベントも実施。	広々としたバラ園は都会のオアシス。