アロマテラピー検定・資格の認定、学術調査研究の実施

「みどり香るまちづくり」企画コンテスト

「みどり香るまち」通信 vol.22

平成22年度 入賞

街のコミュニティ空間 〜花や木々を身近に感じて〜 京王電鉄 永福町駅ビル屋上庭園

企画者:京王電鉄株式会社/東邦レオ株式会社/株式会社交建設計
企画場所:東京都杉並区

「ふくにわ」中央にある芝生広場を囲んで園内随所にベンチが置かれ、地域の家族連れがくつろげるスペースとなっている。 「ふくにわ」中央にある芝生広場を囲んで園内随所にベンチが置かれ、地域の家族連れがくつろげるスペースとなっている

 東京・杉並区にあり、1日に約3万人の乗降客が利用する永福町駅。この駅の建て替えが行われるにあたって、駅ビルの屋上庭園として企画されたのが屋上庭園「ふくにわ」です。

見頃の季節になると美しく彩られるバラのアーチ。 見頃の季節になると美しく彩られるバラのアーチ

グリーンスタッフによって季節ごとの花が植え替えられている花壇は、常に訪れた人たちにやすらぎを与えてくれる。 グリーンスタッフによって季節ごとの花が植え替えられている花壇は、常に訪れた人たちにやすらぎを与えてくれる

 それまでは、駅周辺には地域の人たちがくつろげる公園やイベントを開催できる広場がありませんでした。そこで、住民が利用できる憩いの場、四季折々の緑あふれるコミュニティ庭園を提供しようと、2011年にオープン。地域の人たちの投票によって"幸福を呼ぶ庭"となるように「ふくにわ」と名付けられました。

 ビルの屋上約450平方メートルに造られた庭園は、中央にイベントスペースとしても利用できる円形の芝生広場が設けられています。そして桜やバラのアーチ、季節ごとにローズマリーやラベンダーが香る、自然の変化を都心の中でも感じ取れるような庭園となっています。また、年間を通してコンサートやハーブ活用教室、草木染めなどのさまざまなイベントも行われ、地域の人たちが気軽に楽しみくつろげる、コミュニティ庭園としての役割を果たしています。

(京王電鉄株式会社 開発推進部 木村維沙子さん)