AEAJ
2026年8月18日
長野県では、森林の未利用資源を精油として活用し、地域産業の振興を図ることを目的とした取り組み「香るNAGANO」を立ち上げています。その一環として実施された、県内の精油生産現場の視察会に参加してきました。木材チップの製造販売を行う株式会社レインボーでは、数年前からドラム缶式蒸留機を導入し、未利用資源の樹木の枝葉を原料として複数の樹木系精油と芳香蒸留水(カラマツ、クロモジ、アカマツ、ヒノキなど)の生産を行っています。その生産現場を見学させていただきました。
精油の生産設備を新たに導入するためには、従来の生産技術では大きな初期投資が必要とされていましたが、長野県林業総合センターが開発したドラム缶式蒸留機(写真①)は、コストを抑えて精油生産を始めることができます。レインボーを含め県内外で20社の林業・木材製造会社がドラム缶式蒸留機を導入し、精油の製造を開始しています。

写真① ドラム缶式蒸留機
※写真は長野県林業総合センターより提供
レインボーでは、原料の前処理や抽出条件などにこだわり、専門の担当者が精油を日々製造しているとのこと。また、精油はグループ企業で化粧品の原料としても使用され、抽出後に発生する抽出残差はバイオマス発電等に活用されているそうです。

写真② 木材チップと精油、精油を配合した製品
長野県では県産精油をさらに持続可能な産業として成長させるため、「香るNAGANO」を通じてさまざまな企画が検討されています。今後、AEAJでも最新情報をお届けしてまいります。