アロマテラピー検定・資格の認定、学術調査研究の実施

アロマの研究・調査

基材|Base products

植物油に含まれる有用成分の比較

アロマトリートメントで用いられる植物油。今回はさまざまな植物油の成分を分析し、抗酸化作用や血中コレステロール降下作用のある成分の含有量を調べた実験をご紹介します。

実験方法

方法:22種類の植物油について、ビタミンE※1およびフィトステロール※2の含有量を測定。

  • ※1 ビタミンE:ビタミンとしての役割のほか、抗酸化作用や皮膚の角質化防止効果が知られている
  • ※2 フィトステロール:植物に由来するステロール(ステロイドアルコール)の総称で、コレステロールを減少させる作用を持つとされる

実験結果

ビタミンEは、有機カレンデュラ油、小麦胚芽油に特に多く含まれていました。また、フィトステロールは本研究で用いた多くの植物油で高濃度(1000mg/kg以上)で含まれ、特に小麦胚芽油に多く含まれていました。この結果により、アロマトリートメントを行う際、トリートメント自体の作用だけではなく植物油による副次的作用も期待されます。

論文  沢村正義,他 (2021) キャリアオイル中のビタミンEおよびフィトステロール含量. アロマテラピー学雑誌 22(2):37-46.