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健康|Health

アロママッサージが睡眠の質に及ぼす影響

不規則な勤務シフトや、家族との生活リズムのずれなどにより、起床時に疲れが残っていたり、寝つきが悪いなど睡眠のトラブルが発生することがあります。
そこで今回は、アロママッサージにより夜勤看護師の睡眠の質が向上した実験をご紹介します。

※「アロママッサージ」について、AEAJでは「アロマトリートメント」としていますが、ここでは論文での言葉をそのまま記載しています。
※ AEAJでは精油の希釈濃度について、ボディトリートメントの際の目安を1%以下と定めています。

実験方法

対象 夜勤を伴う勤務体系の看護師50人
精油 スイートマージョラム精油
方法 スイートアーモンドオイル5mlで2%に希釈したアロママッサージを25分間受けた後、30分間休息する介入を週1回、計4回。
対照 休息のみ
測定項目 ピッツバーグ睡眠質問票による睡眠評価

【ピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)】
過去1か月間の睡眠習慣や睡眠の質など全18項目から構成され、得点が高いほど睡眠の質が悪いとされる。

実験結果

睡眠の質(PSQI 総スコア)

アロママッサージを行ったグループは、マッサージージ以前に比べて、PSQI総スコアが有意に減少しました。
また、主観的な睡眠の質、入眠困難、日中覚醒困難といった要素の得点において、有意な減少がみられました。

論文 Chang Y.Y. et al.(2017)The Effects of Aromatherapy Massage on Sleep Quality of Nurses on Monthly Rotating Night Shifts. Evid Based Complement Alternat Med 3861273:1-8.