「心も身体も癒やしてくれる植物の魅力に触れられる空間を」と誕生したのが埼玉県深谷市の“ふかや緑の王国”内にある、「Healing Feeling Garden 癒しの庭」です。園内にはハーブや薬木、香りのする花木を植栽。来園された皆さんからは「花を鑑賞するだけではなく、その香りや用途などを知ることができ、とても勉強になります」と評判も上々です。管理はボランティアの皆さんを中心に実施。「庭園に足を踏み入れた途端に香りに包まれ、幸せを感じるような場所にしたい」という思いで手入れを行っています。

春には香り豊かなチェイランサスやチューリップが咲き誇る。

　また、市内の中学生が職業体験の一環として、除草や植栽、腐葉土作りなどを手伝ってくれています。カレーのにおいがするカレープランツやレモンの香りがするレモングラス、ソーセージの香りづけに使われるセージなど、食べ物と関連づけられる植物に特に興味を示すのは、さすが育ち盛りの子どもたち。楽しそうに植物に鼻を近づけている姿はほほ笑ましいですね。
　この庭園で植物から得られる効果や育てる難しさを体験することで、植物好き、自然好きが増えるのではと期待しています。

（「ふかや緑の王国 ボランティア」嶋村秀子さん）

管理の行き届いた美しい庭園。	王国自然クラブの児童たちも香る花に興味津々。