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ユズシードオイルの美肌作用

ユズが日本人に親しまれ始めたのは、1300年以上も前のこと。ユズは日本人にとってなじみの深い柑橘類です。種は廃棄されることがほとんどですが、産地などでは古来、化粧品の素材として使われてきました。そんなユズの種子から抽出されたユズシードオイルのキャリアオイルとしての作用を調べた実験により、メラニン量の減少と、肌の黄色み、赤みの低下が確認された研究データをご紹介します。

実験方法

25名の被験者の前腕内側(左右いずれかランダム)に、ユズシードオイル1mlを1日1回(夜)、28日間にわたって塗布。塗布開始前、28日間塗布後の肌状態を測定し、塗布しなかった部位の肌状態と以下の項目を比較しました。

  • ・水分蒸散量(バリア機能の指標)
  • ・角層水分量
  • ・メラニン量
  • ・ヘモグロビン量
  • ・肌色

ユズの種から生成されるユズシードオイル

ユズの種から生成されるユズシードオイル

肌状態測定の様子

肌状態測定の様子

メラニン量が減少

メラニン量は、塗布しなかった部位に比べて有意な減少が認められました。
他にも角層水分量の増加傾向がみられ、肌色の赤み、黄色みは有意な低下が認められました。

<メラニン量の変化のグラフ>

<メラニン量の変化のグラフ>

原著論文「アロマテラピーにおけるキャリアオイルとしてのユズシードオイルの基本特性.沢村正義、熊谷千津、和田真理、岡田嘉仁、浅野公人、吉金優、塚田弘行.アロマテラピー学雑誌、Vol.12, No.1, 41-49, 2012」