モデルをやりながら、ヨガのインストラクターをしています。もともと新体操をやっていて、全国大会に出場したこともあったのですが、15歳のときに疲労骨折をしてしまい、車椅子や松葉づえの生活が続いていました。そんななか、リハビリでヨガに出合ったんです。手や足の筋肉を動かすだけでなく、全身を使って体幹を鍛えるので、ケガの前よりもきれいに歩けたりすることに驚きました。必死に練習してきた新体操が突然できなくなり、精神的にも落ち込んでいたので、呼吸とともに気持ちも整えてくれるヨガに本当に救われたんです。誰かと競ったり、よい点数を出すためではなく、自由に、自分自身を解放するために身体を動かすヨガの魅力を知り、それを広めたいと思うようになりました。

新体操という柱を失い何をしてよいか分からなくなっていたときに、母の勧めでモデルのオーディションを受けました。はじめて東京に来て、本物のモデルの人たちとの出会いにすごく刺激を受けて……。オーディションは落ちましたが、それからいろいろなことにチャレンジするようになり、今の事務所の方に声をかけていただきました。毎日毎日、新体操だけだった日々が、ウェディングドレスを着たりファッションショーに出たり、生活は目まぐるしく変わりましたが、不思議と「大変だな」とは思わなかったんです。多分、新体操の辛い練習や挫折を乗り越えた経験が、知らないうちに自分を強くしてくれたんじゃないかなと思います。その時はショックだったり、絶望感を味わうようなことが、その後の人生を支えてくれることもあるんだと日々実感しています。

小さい頃から、当たり前のように植物の香りが家にありました。玄関を開けると「あ、今日はオレンジの香りだ」とか、ベランダで育てた摘みたてのミントでハーブティーを作って貰ったり。母がボランティアでアロマテラピーを教えていたので、アロマのことは母に聞けば何でも分かるという環境で育ち、一緒にアロマ石けんを作ったり、ラベンダー精油を混ぜてつくる化粧水などは、今でも愛用しています。地元の大阪を出て一人暮らしを始めたときも、アロマを身近に置くことで安心して過ごせました。友人を家に招くときは、その人の好みに合わせて「今日はウッディ系の香りを焚こうかな」など、ちょっとしたおもてなしの気持ちを表せるのがうれしいですね。最近は“和”の香りがお気に入りで、仕事で新しい現場に行くときなど、柚子とヒノキの精油をブレンドしたハンドクリームをつけて、気持ちを落ち着かせています。

月に2回、本格的なアスリート向けのジムで、癒しのアロマヨガクラスを持たせていただいています。ヨガクラスだけに通っていらっしゃる方もいますが、だんだんとマッチョな方の参加も増えてきて(笑)。いつも3、4種類の香りのボディクリームを用意して、好きな香りを手や首筋になじませて呼吸の誘導に使っています。鼻呼吸からはじめて腹式呼吸、そしてゆっくりとヨガのポーズに。部屋全体に香りを焚いてヨガを行う方法もありますが、私の場合、個人の気分や体調に合わせて好みのものをつけてもらい、一番リラックスした状態でご自分の身体と向き合っていただくことを重視しています。毎回のプログラムも、来ていただいた方の顔ぶれを見ながら、皆さんが動きやすい流れをその場でつくっていきます。「他の人と違っていい、競わなくてもいい」ということを、ヨガやアロマを通じて伝えていければいいな、という思いで取り組んでいます。

AEAJ 公益社団法人 日本アロマ環境協会

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