2017.8.23

日々の心地よい環境づくりが
生活習慣病を遠ざける。

プロフィール

北濱眞司さん

埼玉

  • 川鶴プラザクリニック 院長
  • アロマテラピーアドバイザー

44歳の時にアロマテラピー検定1級およびアロマテラピーアドバイザー取得。忙しい日々の生活リズムを整えるアイテムとして、自分でできるストレスケアの方法のひとつとしてアロマテラピーを活用している。

すべての病気の窓口でありたい

私は高血圧症や脂質代謝異常、糖尿病など生活習慣病を専門としていますが、何か病気で困った時に相談できる窓口、ホームドクターでありたいと思っています。最近はさまざまな専門クリニックがありますが、患者さんにとっては、どの専門クリニックに受診すればいいか判断に困るのではないでしょうか。たとえば、胸が痛いという患者さんに「自分は呼吸器が専門なので肺は診るけれど、心臓は分からない」という訳にはいきませんよね。まずは全ての知識を総動員して診察し、専門的な治療や診断が必要と判断した場合、迅速にその疾病に対する専門医へつなげるのが私の役割だと思っています。そのため、紹介先の専門医や搬送先の救急病院とのネットワーク構築も重要です。ここから送り出す患者さんを信頼できる先へ案内するために、医者同士の横のつながりや周辺の医療機関との顔が見える関係づくりも大切にしています。

ストレスにアプローチできる
方法として、興味を持った

医学書に関わらず読書が好きですが、本屋でたまたま手に取ったアロマテラピーの本を読んでいたら「ああ、なるほど」と思う点がたくさんありました。日常生活の中にはいろいろな香りがあります。たとえば、お茶、グレープフルーツ、森林の香りなどを嗅ぐとさまざまな感情の変化を感じます。嗅神経は脳に直結しているので、においを嗅いだ瞬間に感情が動かされるとか、交感神経(緊張)と副交感神経(リラックス)を正常に機能させることに香りが働きかけるなど、医学的な背景としては理解していたことを「香り」と「ストレス緩和」の観点で捉え直すことができ、心身をリラックスに導く方法のひとつとしてアロマテラピーに興味を持ちました。

生活のリズムを整えてくれる
手軽なアイテム

診察中は五感すべてを研ぎ澄ませ、患者さんと向き合います。神経を集中して患者さんと対話し、1日中パソコンを凝視して文字を打ち続けた後は、心身ともに疲れます。リフレッシュする手段としては、ひとつはジムで汗を流すこと、もうひとつはストレッチや入浴後に精油の香りを嗅ぐことです。クリニック内では香りは焚きませんが、運転中や入浴の際など、日常のちょっとした時間にアロマを活用しており、私自身はグレープフルーツの香りを愛用しています。アロマは忙しい日々の中で、一瞬で気分を切り替え、生活のリズムを変えてくれる手軽なアイテムです。

個人でできるちょっとした工夫が
未来を変える

生活習慣病は進行に気づきにくく、文字通り生活習慣(食生活、運動不足、喫煙、飲酒など)が乱れる事でそのリスクが高まります。健康診断などで異常を指摘されていても、症状がなければ受診せず、何も行動を起こさない方も多いです。さらに、ストレスはこれらの疾病の発症を促進したり、悪化の助長につながります。日常生活の中で、自分自身でストレスを減らす工夫をすることも非常に大切です。たとえば、質のよい睡眠を十分にとることは自分でできる工夫のひとつ。入浴後、睡眠までの時間をオレンジ色の薄明かりで過ごして入眠環境を整えたり、アロマを香らせてみたり、リラックスできる環境や時間を作るのにアロマテラピーは身近で手軽に取り入れやすい方法ですね。個人でできるちょっとした工夫が未来の自分を変えて行くことに、もっと意識を向けてもらえたらと常々思っています。

※記事はすべて取材当時の情報です。

プロフィール

北濱眞司さん

埼玉

  • 川鶴プラザクリニック 院長
  • アロマテラピーアドバイザー

44歳の時にアロマテラピー検定1級およびアロマテラピーアドバイザー取得。忙しい日々の生活リズムを整えるアイテムとして、自分でできるストレスケアの方法のひとつとしてアロマテラピーを活用している。

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