アロマテラピー検定 公式テキスト2級
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第1章 香りに親しむ36 地中海地方原産の高さ1mほどに育つ低木で、灰色で毛のある細い葉がつき、芳香のある細長い濃紫色の花穂が初夏に開花します。標高700~1500mで、北緯または南緯40~50°に位置して、地中海沿岸と同じ気象条件の地域が生育に適しています。日本では北海道で、昭和初期から香料植物として栽培されました。 学名のLavandulaは、ラテン語の「lavo」(洗う)や「lividus」(青みがかった鉛色)からきたといわれています。 ラベンダー精油は優れた鎮静作用により、ストレスで緊張した心と身体をリラックスさせます。身体のリズムや自律神経のバランスを整えるので、寝つきが悪いときや眠りが浅いときに用いられます。皮膚の優れた修復作用をもつため伝統的な植物療法ではスキンケアに用いられてきました。ラベンダー植物名ラベンダー和 名ラベンダー学 名Lavandula angustifoliaLavandula veraLavandula officinalis科 名シソ科種類低木産地の例フランス、オーストラリア、ブルガリア抽出部位花と葉精油製造法水蒸気蒸留法成分の一例酢酸リナリル、リナロール、ラバンジュロール(特徴成分)第3章 精油(エッセンシャルオイル)のプロフィール36Lavender使い方ラベンダー精油を入れて、ぬるめの湯で全身浴法をします。またはティッシュペーパーなどにラベンダー精油をつけて、枕元に置いてもよいでしょう。寝つきをよくしたいときに芳香拡散器を使って、室内にラベンダー精油の香りを拡散させます。またはラベンダー精油を入れたルームフレッシュナーを作って、室内にスプレーしてもよいでしょう。風邪の予防に洗面器などにやや熱めの湯をはり、ラベンダー精油を入れて手浴法をします。考えを整理したいときに

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