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ストレスによる肌のバリア機能の破壊に対するローズ精油の吸入効果

精油の女王と呼ばれるローズ。その香りは古くからストレスや月経の不快な症状などを緩和し、肌を整える作用があると伝えられ、美と健康を守る精油として、女性たちの絶大な支持を得て活用されてきました。
ローズ精油の香りを嗅ぐことで、ストレスを緩和させるとともに、ストレスによる皮膚のバリア機能の低下を防ぎ、肌を良い状態に保つことが確認された研究データを紹介します。

実験方法

実験方法

対象:21歳前後の女性14名
ローズ精油の香りを吸入する群、香りを吸入しない群に分け、ストレスの要因となる進級試験の21日前から実施。試験前、試験中、試験後にストレスの指標(唾液コルチゾール量)、肌のバリア機能の指標(水分蒸散量)を測定しました。

ストレスの変化

ストレスの変化

唾液コルチゾール量は、数値が高いほどストレスが増加していることを表します。 ローズ吸入ありの群は、試験中、試験後のストレスの増加が抑えられています。

肌のバリア機能の変化

肌のバリア機能の変化

水分蒸散量は、数値が高いほど肌のバリア機能が低下していることを表します。 ローズ吸入ありの群は、試験中、試験後のバリア機能の低下が抑えられています。

原著論文「Effect of “rose essential oil” inhalation on stress-induced skin-barrier disruption in rats and humans.Mika Fukada, Tatsuo Watanabe et al.Chem Senses 37(4):347-356, 2012」