来院される患者さまのほとんどはダイエットを目的にいらっしゃいますが、ダイエットは、必ずしも“痩せる”ことだけがゴールではないんです。美容的な要素もありながら、最終的には生活習慣病の発症に関わるといわれている内臓脂肪にもアプローチして、身体の組成を変えていくことなんですね。正しい食事や運動の習慣を学び、生涯にわたって病気になりにくい身体にコントロールしていく方法を身に付ける、ということが重要です。当院ではそのためにさまざまな専門家がチームを組み、患者さまおひとりおひとりに合わせた「正しいダイエット」を見つけるお手伝いをしています。私は院長として、その全体プロセスを管理し、ひとりでも多くの方々を健康的で自信の持てる身体へと導いていく役割を担っています。

幼い頃から、父が海外出張などのお土産で持ち帰った香水が家にたくさんあったので、香りには関心がありました。中学校の頃からは精油もときどき使って、香りを楽しんでいました。それでもアロマの資格があることは全然知らなくて、医師になったばかりの頃だったと思いますが、駅で偶然アロマテラピー検定の広告を見て興味を持ったんです。最初はごく軽い気持ちで、好きな香りについて勉強してみようと検定を受けたのですが、知識を深めるうちに、これは日々の診療でも活かせるんじゃないかと思いはじめて。仕事のストレスで食生活が乱れたり、心のバランスを崩して治療薬の影響で太ってしまった方が来院されることもあり、身体の管理とともに心のケアについてもアドバイスが必要だと考えていたので、そうしたことにアロマテラピーは有用なんじゃないかと思うようになりました。

患者さまの悩みに関連づけて学んだことが大きなモチベ―ションとなり、続けてアロマテラピーインストラクター、アロマセラピストと取得しましたが、医師として学んできたことと重なる部分も非常に多いと感じています。健康のために植物を活用してきたアロマテラピーの歴史は、医学の成り立ちにも通じるものがありますし、アロマセラピスト試験のための実技演習では手から伝わる身体の機微にハッとさせられ、“人が人を診る”原点があるように思いました。医師のなかでもアロマテラピーを研究していこうという動きがありますが、医療の現場で取り入れていくためにはエビデンスの提示や統計学的な処理を進めていく必要があります。海外では保険診療でアロマテラピーを受けられる国もありますし、日本でも医療の選択肢として提案できるように貢献していきたいと思っています。

最近、職場などでアンガーマネジメント(怒りの感情のコントロール)の必要性が高まっていますよね。蓄積した不安やイライラが一気に噴き出してしまうと、人間関係を破綻させる可能性もあります。ふと嫌な感情が顔を出したとき、さっと空気を変えて気持ちの切り替えを後押しできるように、アロマスプレーを開発しました。落ち込んだとき、心を鎮めたいとき、やる気が出ないときなど、シュッとひと吹きすることで、今置かれた状況から香りで「なりたい自分」に気持ちを瞬間移動できたら。現代に生きていると色々なところでストレスを受けざるを得なくて、それが食生活や行動に表れてしまいますから、手軽に香りを持ち歩いていつでも感情コントロールができると、「正しいダイエット」を促すことにもつながると思うのです。

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AEAJ 公益社団法人 日本アロマ環境協会

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