STORY01

以前は夜間診療の後、仕事のモードが抜けないままベッドに入り、なかなか寝つけずに翌朝スッキリ起きられないことが多かったんです。そんな時、仲間の歯科衛生士からアロマテラピーのことを聞いて、就寝前に芳香浴をするようにしたら、徐々によく眠れるようになり、疲れが残らなくなったんですね。そのうちに精油の成分や植物療法について詳しく知りたくなり、アロマテラピー検定を受けました。北海道という土地柄、富良野のラベンダーや北見の薄荷は患者さんにも馴染があり、香りが好きな方や興味がある方にはアロマスプレーで診察台の周りを香らせておいたりします。普段はあまりしゃべらない方も、アロマでリラックスするのでしょうか、ご家族のことや日常生活についてお話しされるようになり、患者さんとの距離が近づいた気がします。

STORY02

患者さんの生活環境について知ることは、実は歯の治療にとても大切なのです。虫歯でなくても、寝不足や精神的なストレスで身体が弱ったりすると歯が痛くなることがあります。歯の痛みは歯の問題だけではない、というホリスティックな視点※で患者さんの痛みの原因と向き合えるようになったのは、アロマテラピーの学びを深めたおかげです。充分な睡眠がとれているか、食事が偏っていないかなどは、患者さんとの会話の中で探っていきますが、その時もアロマの力に助けられていますね。芳香浴の後、お会計のときに悩んでいることをこっそり打ち明けてくださる方もいて、そこで歯の痛みの本当の理由が分かったりすることもあるんですよ。

STORY03

アロマと接するうちに、患者さん自身も健康管理に敏感になってきた気がしています。女性の方は、女性特有の痛みや体調の変化があるときには診察を控えることを検討されたり、定期的にクリーニングにいらっしゃる方に、口の中の様子がいつもと違うことをお伝えすると、「そういえば最近忙しくて寝不足だった」ということを自分からおっしゃったりします。そういった会話を重ねるうちに、患者さんひとりひとりの生活改善や健康状態への理解が進み、診察の際により細かい配慮ができるようになったと思います。

STORY04

すべての方が香りを好む訳ではありませんし、体質・体調も人それぞれなので、患者さんによってアロマの使い方は違ってきます。そうした時、独自の判断ではとても危険だと思いますし、やはりきちんと資格の勉強をしてきてよかったなと感じます。院長は、最初はアロマテラピーの導入に積極的ではありませんでしたが、患者さんのリラックスした笑顔を見て心を動かされたようです。私がアロマテラピーインストラクターの資格を取得したのを機に、診療室にアロマを取り入れることになりました。いまでは医院のスタッフ全員でアロマテラピーの勉強会なども行い、患者さんのケアのためにできることを広げています。

※ホリスティックな視点…全体とのつながりやバランスを考慮した視点。ここでは歯の痛みの原因を、食事や環境、ストレスなども含めた全体的な視点で捉えることを指す。

AEAJ 公益社団法人 日本アロマ環境協会

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