アロマテラピーインストラクターの勉強を始めた当初から香育に興味がありました。人工的な香りは周りにいくらでもあるけれど、自然の香りに触れる機会は意外と少ないですよね。子どものうちから自然の香りに触れてもらい、それによってリラックスしたり、リフレッシュできるんだよ、ということを伝えたいと思っています。いま、子どもたちは、大人が思う以上にたくさんのストレスを抱えています。植物の恵みをもらって自分の心身の健康に役立てるということを、成長の過程で知ってもらえたらうれしいですよね。

香育活動は、どうやって活動場所を探したらよいのかも分からず本当にゼロからの出発でした。縁あって教職員が利用する福利厚生施設で“アロマ教室”の依頼があり、そこで香育活動のお話をしたところ「うちの学校でもやってほしい」という声をいただいて。「やっと子どもたちに香育ができる!」と思いましたね。マニュアルも何もなく、自分で授業の進め方を考え、資料を作るところから始めました。普段は大学の非常勤職員として働いていますので、香育の出前授業を行うときは有給休暇を利用して訪問しています。今では年に一回、定期的に香育を実施させていただいている高校もあり、以前参加した生徒から「この香り、覚えている」と言われた時は、香りってすごいなと思いました。

実際の活動は、講義とクラフト作りに加え、楽しみながらアロマに興味を持ってもらえるように“香り当てクイズ”をはさんだ3部構成で進めます。1コマ45分の授業であれば、講義が20分、香り当てクイズが10分、最後にクラフト作りを15分程度で行います。最初は静かだったクラスも、終わる頃にはすごく盛り上がるんですよ。アロマの作用なのかもしれませんが、おとなしかった子のテンションが上がっておしゃべりになったり、興味がないような顔をしていた男子生徒が中盤あたりからすごく集中しだしたり。毎回アンケートを取って次の授業の改善に役立てていますが、子どもの反応はすごくストレートで、好きな香り・嫌いな香りがはっきり表れるのがとても面白いですね。

授業の準備も含めると大変な時もありますが、子どもたちとの触れ合いがモチベーションになっています。ある小学校の子どもが、卒業文集の楽しかった思い出に“香育の授業”と書いてくれたことがあって、本当にうれしかったです。そうした経験をするたびに、「次はもっと頑張ろう」と思いますし、一校でも多くの学校に香育が広まるように、これからは仲間を増やして活動していきたいと思っています。

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AEAJ 公益社団法人 日本アロマ環境協会

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