私は療養病棟で看護師として働いています。療養病棟に入られる患者さんは、病気の急性期を脱して病状は落ち着いているものの、今後病気とともに生きていかなければならない方がほとんどです。普段病室で寝ているだけだと、患者さんも、患者さんのご家族もストレスが溜まったり、気持ちがふさぎこんでしまいがちです。 そんな時に私が病室で精油を香らせたり、タッチングしながらお話を聞いたりしています。はじめはアロマテラピーのことを知らない患者さんがほとんどですから、皆さん半信半疑ですが、心地よい音楽を流しながら好きな香りの中でお話ししているとだんだんと打ち解けられて、笑ったり、涙を流されたり、表情をどんどん取り戻していってくれるんですよ。

医療技術が高度化していく中で、もっと患者さんの気持ちに寄り添う医療ができないかと考えていたとき、アロマテラピーに出合いました。気持ちを閉ざしていた患者さんが香りのチカラでパッと明るくなって、自分のことをどんどん話してくれるのを見た時、「ああ、取り入れてよかったな」と思います。
医療現場にアロマテラピーを導入するのはなかなか難しいと思います。どのようなものかも知られていませんから。私の場合は病院内のイベントで精油をつけた団扇をつくって、まずは香りに触れていただいたり、その後スタッフに向けて研修もしました。
今では患者さんの方から「アロマテラピーをやってよかった」という声が聞けるので、病院側も応援してくれています。

医療とアロマテラピーは、もっと共存すべきだと思います。アロマテラピーの先進国では、ドクターが精油を処方したり、看護師さんの通常の手順の中でアロマテラピーを行う場合もあるらしいのです。
医療チームの中に、アロマセラピストがいるのが理想的だと思います。でも日本ではそうした体制自体がないので、まずは現場から少しずつ変えていかなければと思っています。

海外で、アロマテラピーがどのように医療に取り入れられているかを学んでみようと思っています。医療現場を変える、医療体制を変えると言っても、自分の目で見て語れるようにならないと、自分も成長しないし、周りも説得できないなと感じたので、しばらく離職して留学することに決めました※。
アロマテラピーにはもっとたくさんの可能性があると思っていますので、医療現場に限らず、さまざまな生活のシーンで普及が進むように、継続して勉強していくつもりです。

※倉屋さんは現在病院を離職されて、
 オーストラリアでアロマテラピーと医療を学んでいます。

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